【映画】#19「キャロル」
おはようございます。
カニ味噌は毛ガニが一番、ゴダイです。
新年3本目の映画です。
1本目は前回の記事に書いたルパンの映画で、2本目はあまり面白くなかったので記事にはしません笑
ですがこの3本目「キャロル」は実に良かった。
だから語りたい!
2015年公開 トッド・ヘインズ監督
主演:ケイト・ブランシェット
「キャロル」
1950年代のニューヨーク。
デパート勤務のテレーズは、ある日店に訪れたブロンドヘアの美しい女性 キャロルにひと目で心を奪われてしまう。
娘に送るクリスマスプレゼントを買いに来たキャロルはショーウィンドウに手袋を忘れてしまい、それをテレーズが見つけプレゼントの送り先住所を元に手袋を郵送する。
後日、お礼の電話を受け取ったテレーズはキャロルとランチをすることに。
徐々に惹かれ合う二人だが、テレーズには結婚を望んでいる恋人、キャロルには離婚調停中の夫がいる。
二人の関係は果たして.....。
というストーリー。
PG12指定の大人向けの恋愛映画。
キャロル役はケイト・ブランシェット、
テレーズ役はルーニー・マーラ、
名女優二人の演技合戦を見ながら目の保養にもなるという一石二鳥なご褒美映画。
ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラですよ?
この二人の共演をたった2文字で表すことができます。
それは「ワオ」です。
「wow」なんです。3文字やんけ。
ルーニー・マーラに対して、ミレニアムのハリウッド版「ドラゴンタトゥーの女」のリスベット役のイメージがある人は、
こんな可愛いの!?
うせやろ!?
結婚して!?
なんでこの人がうちのオフィスの隣のデスクじゃないの神様!?
というのが心理であることは言うまでもない。
というのはさておき。
この映画は普段恋愛映画を見ないという人も楽しめるかと思います。
というのもこの映画は、劇中の二人が恋ち落ちてハッピーエンド、という王道的な(ありがちとも言う)ストーリーとは違って、もし容姿端麗な妻子もしくは父子持ちの人が現れて熱烈な恋に落ちたらあなたはどうするか、と問題提起を投げかけているような、考えさせられる内容です。
観る人によってキャロルという人物がどう映るかが変わると思います。
なので本作は、テレーズという人物にとってのキャロルを描いた映画のようにも思えます。
キャロルは離婚調停中という複雑な時期である上に、娘の養育権問題を抱えています。
しかしあくまで離婚調停中なので、テレーズと関係を持つのは浮気にあたりますよね。
そして1950年代のアメリカは、同性愛は法律で禁止されており、同性愛者だからという理由で仕事を解雇するのも違法ではないとされていたほど、同性愛者にとっては肩身が狭かった時代でもあります。
そんな時代にこんな状況の人と、ある種運命的に出会った時、皆さんならどうしますか?
僕にとって、このキャロルという女性は「哀れな女性」とも受け取れました。
誰かを好きになること自体は自然であるかもしれませんが、自分の離婚調停中、しかも結婚相手と養育権をかけて裁判をしているようなデリケートな状況で、自らリスクを背負うような行いは避けるべきなのでは?と思いました。
しかし、僕はそれを一概に悪いとも思えません。
誰かと恋に落ちて盲目になるということは、それだけその恋が真剣である証でもありますからね。
結婚して子供がいるからといって、その裏で実は夫婦間の愛は冷めていていたり、キャロルのように夫のお飾りの妻でいることに疲れていた時に、それらの悩みを忘れさせてくれる存在が現れたのなら、危険な情事に発展することは必然なのかな、と。
一見、キャロルは何事にも達観していて冷静沈着なポーカーフェイス、完璧人間にも思えますが、実は恋愛と言う土俵では盲目になってしまうようなウブな一面があると感じました。
だからこそこの映画は情熱的なのかもしれません。
一方テレーズは、言ってしまえば「失うものは何もない」立場の人間。
付き合っている人がいるとはいえ、結婚しているわけでも子供がいるわけでもなく、ただキャロルの思うように、したいようにさせたい。好きだから。
健気ではありますが、キャロルが抱えてる問題の起爆剤のような存在でもあります。
こんな二人の大人の恋を描いた映画です。
この映画は、原作者である女性が自身の体験を元に書いた小説を映画化したものなので、かなりリアルなロマンスです。
2人を客観的に見ても、テレーズの視点に立って見ても、楽しめると思います。
ですがPG12指定作品でありながら、「コレR15指定じゃね?」くらいのまぁまぁ濃厚なベッドシーンがあるので家族での鑑賞は控えることをオススメします笑
名女優二人の演技も必見です。
久々に恋愛映画を観ました。
いやー恋愛って難しいですねホント笑
なんかもう上手いこと記事をまとめられないんで、今回はこれで笑